夏イチゴは雪中越冬が理想的
2019年も3月に突入しましたね!未だ軽微な作業からですが、私たち夏イチゴ農園ストロベリーファームも今シーズンに向けて、徐々に活動を開始しました。
その1つが、苗の掘り出し作業。去年の秋までに育苗を終えて冬の間は雪の下に埋めていた苗を、今年4月に定植するために、ハウス内に搬入していきます。
と言っても、豪雪の秋田の積雪は大変な量。スコップで大量の雪を崩しながら、丁寧に苗を掘り出していきます。出てきた苗は雪に押し潰されることもなく、ハウスの中で少し乾かして手入れをすると、とても綺麗で立派な芽が現われました!
そもそもイチゴは多年草で、しかも寒さに強く、こうして雪の中で越冬させることで、十分で良質な休眠を得ることができるので、翌年の生育も断然違います。こうした理想的な越冬ができるのは、豪雪の秋田ならではですね。
その土地の気候や環境を生かすことで、植物の生理機能をフルに生かした質の良い栽培ができる。自然の恩恵は有難いものです。
同時に、挿し苗も準備
掘り出しと同時進行で、別の方法でも夏イチゴの苗を準備していきます。こちらは、去年の冬にポット受けせず、仮定植したままハウスの中で越冬させた苗です。
去年の採苗のタイミングが遅れて、雪下に埋められるほど育苗期間を確保できない場合は、こちらの方法を使います。農繁期に育苗をしなくて良いので、かなりの省力化になります。
しかし一方で、冬の間のハウス内の環境管理に気を遣うのと、春先の挿し苗と育苗管理が難しいので上級者向けだと思います。育苗をしくじると、定植時期がずれたり、苗のロスに繋がる恐れがありますので。
2019年も夏イチゴ農園をよろしくお願いします!
長い長い冬を経て、今年も始まった夏イチゴ農園の活動。今から、6月の収穫シーズン到来が楽しみです。今年も、たくさんのお客様の「こんな夏イチゴがあったらいいな」を叶えるため、しっかり栽培していきたいと思います。